サスゴ
松永三太郎商店


桜えびの加工について
・入札後、生・釜揚げ用の桜えびは工場へ持ち帰り、素干用の桜えびは河川敷へ運び、すぐに作業に取り掛かる。
・生桜えびは、深層水で洗浄した後、ひげや魚などを除いてパック詰めする。
・釜揚げ桜えびは、専用の釜揚げ機で茹で上げ、ひげや魚など
を除いてパック詰めする。
・素干桜えびは、富士川の河川敷で天日干しにする。
乾燥の具合を吟味し、厚さや時間を調整しながら、その日のうちに取り込む。

桜えびの入札について
・夜曳漁の後、桜えびは各漁港の冷蔵庫で保管され、翌朝5:45~入札が始まる。
・買い手は、桜えびの品質や相場から値を決め、紙に書いて箱へ入れる。
・高値から順に落札される。
桜えび漁について
・春漁は3月下旬~6月初旬、秋漁は10月下旬~12月下旬。
・春漁でとれた桜えびのほうが大ぶりで、秋漁でとれた桜えびは
まだ若く、殻が柔らかくて大きさも小さい。
・6月11日~9月30日は繁殖期のため禁漁、冬は桜えびが深くにいるため休漁。
・漁期中でも、土曜日や波の状態の悪い日は出港しない。
・1894年(明治27年)、由比の漁師が鯵の夜曳漁をしていた時に
偶然大量の桜えびがとれたことが、桜えび漁の始まり。
・桜えび漁は二艘曳きで行われ、由比港漁協(静岡市清水区)の
由比・蒲原(42組84隻)と、大井川港漁協(焼津市)の大井川(18組36隻)の計3ヶ所に、許可証を持つ漁船が120隻ある。
桜えびについて
・体長は、4cm前後。
・透き通ったピンク色をしている。
・日本で水揚げされる桜えびの100%が駿河湾産。
・昼間は水深200mほどを遊泳するが、夜間になると水深20m~50mくらいまで浮上する。
・海中を浮遊するプランクトンやデトリタスを食べる。
・天敵は、ハダカイワシやイカ。
・産卵期は夏で、メスは1700~2300個ほどの卵を海中に放出する。
・寿命は15ヶ月ほど。孵化後1年で成熟し、産卵後2,3ヶ月で死ぬ。

